工場床の種類は主に塗床(塗装)・ビニルシート・タイルの3つに分類され、特に塗床は防塵性・耐薬品性・耐摩耗性に優れているため、多くの工場で採用されています 。工場床は重機の通行や薬品の使用といった過酷な環境に対応する必要があるため、用途に応じた適切な材料選択が重要です 。
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塗床は塗装方法によって厚膜タイプと薄膜タイプの2種類に大別されます 。厚膜タイプは厚さ0.8mm以上のコテ塗りで施工し、薄膜タイプはローラーやハケで施工される防塵塗装です 。厚膜タイプは重機の通行が多い場所に、薄膜タイプは軽歩行箇所や機械室などに適用されています 。
厚膜タイプの主な材料
・エポキシ樹脂:衝撃・摩耗・薬品に強く、仕上がりも美しい最も広く使用される塗床材
・硬質ウレタン樹脂:耐衝撃性・耐薬品性・クラック追従性に優れる
・MMA(メタクリル酸)樹脂:硬化速度が速く耐衝撃性があり、酸・アルカリに優れた耐久性
・ビニルエステル樹脂:エポキシより高い耐薬品性・防食性を持つ
・水性硬質ウレタン樹脂:耐熱性・耐水性・抗菌性があり、施工時の臭気がない
比較項目 | エポキシ樹脂 | ウレタン樹脂 |
耐摩耗性 | 非常に高い(重機・台車の頻繁な通行に対応) | 中程度(軽度~中程度の摩耗対応) |
耐薬品性 | 強い(薬品・油類の影響を受けにくい) | やや劣る(薬品耐性は限定的) |
柔軟性 | 低い(硬質で衝撃・ひび割れに弱い) | 高い(床の動き・振動に追従) |
施工性 | 硬化が早く短期間で完成 | 幅広い温度・湿度条件に対応 |
適用場所 | 重機多用工場・薬品倉庫 | 振動・衝撃が多い場所 |
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工場床に塗床を施工する目的は6つの重要な機能があります
・床の保護・耐久性向上:コンクリートの摩耗・腐食からの保護
・発塵防止:粉塵の製品混入や設備不具合の防止
・耐荷重性向上:重量設備や重機移動への対応
・作業効率向上:色分けによる導線確保・仕分け効率化
・機能付与:帯電防止性・導電性・防水性・耐油性など環境対応
・美観向上:企業イメージの向上と工場見学対応
工場床材の選定では、使用環境と求められる機能の適合性が最重要です 。薬品使用の有無、重量物移動の頻度、静電気対策の必要性、清掃性の要求レベルなどを総合的に評価する必要があります 。また、初期コストだけでなく、メンテナンス性や耐久年数を考慮したライフサイクルコストでの判断が重要です。
三重 工場営繕工事・機器修理.com運営する株式会社酒重は、機械工具商社として東海エリアを中心に、材料調達から加工までをワンストップでサポートしています。工場床の塗床の材料選定から施工まで、一貫対応が可能です。 最適な材料選定から施工まで、設計段階からご提案をさせていたきます。 JIS規格に準拠した高品質な床材を、迅速かつ丁寧にお届けいたします。工場床に関するお困りごとがございましたら、株式会社酒重までお気軽にお問い合わせください。
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