エポキシ床塗装は、製造現場における床面保護と作業環境改善の有効です。エポキシ樹脂の優れた接着性と化学的耐性により、工場・倉庫の過酷な使用条件下でも長期間にわたって床面の機能を維持し、生産効率の最大化と作業者の安全確保を同時に実現します。
>>ウレタン床塗装で工場の生産性向上を実現
エポキシ樹脂系床材は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とアミン系硬化剤の架橋反応により形成される高分子ネットワーク構造を持ちます。この構造により以下の優れた特性を発揮します。
・圧縮強度:90-120N/mm²
・引張強度:25-35N/mm²
・接着強度:2.0N/mm²以上
・耐薬品性:pH2-12の範囲で優れた耐性
下地コンクリートとの確実な密着を確保するため、以下のプライマーシステムを採用します。
・浸透性プライマー:多孔質下地への浸透性向上
・接着性プライマー:高い接着強度の実現
・防湿プライマー:含水率の高い下地への対応
耐久性と平滑性を両立するため、段階的な積層システムを構築します。
・ベースコート:骨材配合による耐摩耗性確保
・中塗り層:表面平滑性の向上
・トップコート:化学的耐性と清掃性の向上
切削油、洗浄剤、防錆剤などの化学物質に対する耐性が要求されます。また、重量物運搬による機械的負荷への対応も重要な選定基準となります。
・耐油性エポキシ:ノボラック型エポキシ樹脂
・耐摩耗性:アルミナ系骨材配合
・帯電防止性:導電性カーボン添加仕様
HACCP対応の衛生性能と清拭性が最優先要求となります。
・抗菌性エポキシ:銀イオン系抗菌剤配合
・耐熱水性:80℃洗浄水への対応
・平滑性:Ra1.6μm以下の表面粗さ
強酸・強アルカリに対する優れた化学的耐性が不可欠です。
・耐酸性エポキシ:ビニルエステルノボラック樹脂
・耐アルカリ性:エポキシノボラック樹脂
・防爆対応:帯電防止・導電性仕様
エポキシ床塗装の品質は施工時の環境条件に大きく依存します。
・温度管理:15-30℃の範囲での施工実施
・湿度管理:相対湿度75%以下での作業
・下地水分:含水率4%以下の確認
適切な硬化管理により、設計性能を確実に発現させます。
・ポットライフ管理:混合後30-45分以内の使用
・層間接着時間:オーバーコート可能時間の厳守
・養生期間:完全硬化まで7-14日間の管理
エポキシ床塗装は設備保全計画の重要な構成要素として、以下の予防保全施策を実施します。
・定期点検:3ヶ月毎の目視点検
・清掃プログラム:日常清掃・週次清掃の標準化
・劣化診断:年次の詳細診断と補修計画策定
初期投資としてのエポキシ床塗装費用は、保全コスト削減と生産性向上効果により投資回収が可能です。
・耐用年数:適切な保全により10-15年
・保全費用:年間床面積当たり500-800円/m²
・生産性向上:清掃時間短縮・安全性向上による効果
エポキシ床塗装の品質管理には、以下のJIS規格を準拠基準とします。
・JIS A 6021:建築用塗膜防水材
・JIS K 5663:エポキシ樹脂塗料
・JIS A 1171:ポリマーセメントモルタルの試験方法
施工完了後の品質確認では、以下の検査を実施します。
・塗膜厚測定:電磁膜厚計による全数検査
・密着性試験:クロスカット法による接着性確認
・表面硬度:ショアD硬度による硬化度評価
・平滑性確認:表面粗さ計による仕上がり検査
エポキシ床塗装による表面処理は、作業者の安全性向上に大きく貢献します。
・防滑性:滑り抵抗係数CSR値0.4以上
・平坦性:つまづきリスクの軽減
・視認性:カラーリングによる区画明示
コンクリート下地の粉化防止により、作業環境の改善を実現します。
・防塵効果:コンクリート粉塵の発生抑制
・清掃性:定期清掃の効率化
・衛生性:細菌・カビの繁殖抑制
三重 工場営繕工事・機器修理.comを運営する株式会社酒重は、豊富な実績を持ち、三重県エリアを中心に工場設備の施工サービスを提供しています。エポキシ床塗装においても、下地処理から仕上げまでの一貫施工体制により、高品質な塗床工事を実現します。工場の使用条件に最適な塗床の提案から、定期メンテナンス計画まで、設備保全の観点から最適なご提案いたします。JIS規格に準拠した高品質なエポキシ床塗装を、迅速かつ確実にお届けいたします。エポキシ床塗装に関するお困りごとがございましたら、株式会社酒重までお気軽にお問い合わせください。
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