クーリングタワーは、工業施設や大型の建物において冷却水の温度を下げるために使用される装置です。冷却プロセスは主に蒸発冷却の原理を利用しています。クーリングタワーは、温水を塔内で分散させ、空気と接触させることで水の一部が蒸発し、その際に熱が奪われる仕組みです。これにより、残った水の温度が下がり、再び冷却システムに供給されます。この装置はエネルギー効率を高め、冷却コストを削減するために欠かせない役割を果たしています。
クーリングタワーの効率を維持し、長寿命を確保するためには、定期的な清掃が必要です。自主清掃を行う際には、以下の手順を参考にしてください。
1. 事前準備:清掃作業を始める前に、必要な工具や保護具(手袋、ゴーグルなど)を準備します。また、クーリングタワーの運転を停止し、冷却水の循環を止めます。
2. 外部の清掃:塔の外部を高圧洗浄機で洗浄し、汚れや藻類を取り除きます。これにより、空気の流れが妨げられるのを防ぎます。
3. 内部の清掃:塔内部の充填材やフィルターを取り外し、これらを個別に洗浄します。充填材には、専用の洗浄液を使用し、しっかりと汚れを落とします。
4. 配管の清掃:配管内に蓄積したスケールや堆積物を取り除くために、化学洗浄剤を使用します。これにより、水の流れがスムーズになります。
5. 再組立てと試運転:清掃が完了したら、取り外した部品を元に戻し、クーリングタワーを再稼働させます。試運転を行い、正常に作動していることを確認します。
充填材は、クーリングタワーの心臓部ともいえる重要な部品です。冷却水がこの充填材を通過することで、空気と広い接触面積を持ち、効率的な熱交換が行われます。しかし、長期間使用すると、汚れやスケールが蓄積し、その性能が低下します。充填材の清掃は、クーリングタワーの性能を維持するために欠かせません。
充填材の清掃方法は、まず、充填材をクーリングタワーから取り外します。これは手間のかかる作業ですが、適切な清掃のためには必要です。その後、用の洗浄液を使用して、充填材に付着した汚れやスケールを取り除きます。ブラシや高圧洗浄機を使用することも有効です。洗浄後は、充填材をしっかりと乾燥させます。湿ったまま戻すと、再び汚れが付きやすくなります。乾燥が完了したら、充填材を元の位置に戻し、再度固定します。
当社では、クーリングタワーの清掃とメンテナンスサービスを提供しています。経験豊富な専門スタッフが、現場に赴き、徹底的な清掃とメンテナンスを行います。
現地調査は、クーリングタワーの状態を詳細に調査し、最適な清掃方法を提案します。また、清掃作業では専門スタッフが充填材やフィルターなど、重要部品の清掃に力を入れています。工場のその他設備も含めた定期的なメンテナンスも対応しています。
「自社でも定期的に清掃してるんですが時間もかかるし結構大変です。そのわりにはあまり綺麗になってる感じがしてなくて…これからの時期、稼働があがってくるので汚れによる能力低下、エネルギーロスも心配です。1度プロの方にお願いします。」
【対応内容】
クーリングタワー点検のご提案から現在の気になることをヒヤリングさせて頂き、メンテナンスに関してご相談いただきました。既設のクーリングタワーを確認させて頂き、内部の目詰まりが無いかなど確認+洗浄作業のご提案いたしました。お客様の方で洗浄作業を実施していましたが、目視点検も兼ねてプロによる洗浄作業を実施させて頂きました。
【お客様の声】
「自分たちでなかなか出来ないところも洗浄できてよかったです。報告書もありがとうございます。予知保全の観点からも洗浄もですが、定期メンテナンスも考えていきたいと思います。いい、キッカケにもなりました。」
酒重では、クーリングタワーの清掃・メンテナンスのご要望を多数いただいております。自主検査の時間がなかったりした際は、是非当社へお問い合わせください。